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医師を目指す方へのメッセージ

利根中央病院

利根中央病院

 群馬県内に二次医療圏は10医療圏あり、沼田利根二次医療圏は尾瀬を含めた群馬県北部の東半分に位置します。群馬県の医療構想では将来的に二次医療圏が統合されて5医療圏になった時でも、利根沼田地域はそのまま残すということになっています。当地域の医療の完結性が評価されているわけですが、内科、外科に加えて、小児科、産科、整形外科の医療が充実している当院がその中心的な役割を果たしていると自負しています。
 私たちが目指している医療は単なる地域医療ではなくて、「医療を通して地域の暮らしと生活を守る」ことです。もともと当院は地域住民の方が「おらが病院」という意向でつくられた経緯があります。「あって良かった利根保健生協」「つながる、つなげる」の合言葉で、医療の方向性、病院組織の構想からアメニティ、接遇や運営まで多岐にわたって皆様のご意見をいただき、反映させています。「お産を守り、赤ちゃんからお年寄りまで」の医療に力を注いでいます。
 一方で医師が不足傾向であるという現実があります。患者様からのさまざまな要求に応えるためには自分の得意分野の外でも対応しなければなりません。医師不足がかえって総合診療科に象徴されるような、幅広い知識と技術を身に着けさせる土壌になっています。また、当生協の傘下に医科・歯科診療所、訪問看護ステーション、特別養護老人ホーム、老人保健施設、サービス付き高齢者住宅などの事業所があります。歯科、看護、リハビリなどの分野でも多くの学生や研修生を受け入れています。病棟医療だけではなく、往診や健康班会など外部に出て地元の皆さんと交流するという経験もできます。また県の災害拠点病院でもあり、年に一回秋に行われる大規模災害訓練は模擬患者の完成度が高く、テレビドラマでも見られないような白熱した実践的な訓練であり、当院の自慢の一つになっています。医師研修に関しては初期研修プログラムのほかに後期研修プログラムも「総合診療」と「内科」の二つを持つことができました。
 皆さんが当病院の研修を通じて、地域医療、総合医療への理解を深められますよう期待します。

院長: 大塚 隆幸

医師として一人前になる道は長くは果てしない。
目の前の患者の治療にベストを尽くしつつ、新しいことにもチャレンジが必要だ。
最先端を学びつつも、過去の経験から教わることも多い。
時に患者を救ったことに喜び、時に助けられなかったことに涙する…
いつまで経っても反省は尽きることなく、情けなく思う日もある。
しかし、それでも少しずつ手術の腕は上がり、治療制度も高くなっている。
医療の現場はできるだけ早く経験するべきだ。
そこで必要なことが何か分かるから。
それが私が皆さんに伝えたいことです。

外科部長: 郡 隆之

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