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其の一/其の八 専門医への道~救急科編~

日時: 令和元年6月21日(金)/令和元年7月12日(金)12:20~12:40
ゲスト: 群馬大学大学院医学系研究科救急医学
群馬大学医学部附属病院救命・総合医療センター 大嶋清宏教授
参加者: 群馬大学医学部医学科生 登坂さん(5)、飯島さん(2)/森さん(4)、有馬さん(3)、
小野さん(3)、櫻澤さん(3)、田中さん(3)、鶴淵さん(1)、布施さん(1)、
保田さん(1)
*( )内は学年
群馬県地域医療支援センター専任医師 羽鳥

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センター医師

今回は、救急科に興味のある地域枠学生に集まってもらいました。ゲストは救急科の大嶋先生です。先生の救急科専門医に至るまでの経緯を教えていただけますか。

大嶋先生

僕は、最初、外科に入局しました。医師は『全身を診ることができる』という印象が強かったのと、電車や飛行機の中などの体調不良者にも対応できるようになりたかったのが理由です。その他、産婦人科医、父が入院したことをきっかけに泌尿器科医などにも興味がありました。その後、外科の中でも、心臓血管外科に所属することとなりました。当時の心臓血管外科の教授に憧れました。学生向けの講義でも格好いいな、と思いましたよ。
救急科では、全身を診察し、それぞれの専門医につなげる役割が大きいと思います。僕は、集中治療がバックグラウンドにあることで、人工呼吸器、心・肺・腎をサポートする機器を使い、初療から全身管理に向けた医療を行っています。
現在、育児中の女性医師が所属していますが、2交代制の中、9時から17時までの日中、心臓マッサージや全身管理など、積極的に活躍してくれています。2チーム制で勤務を行うことで、勤務時間は緊張の連続ですが、モチベーションを高く維持することができています。

センター医師

救急科を目指す学生は、救急医のサブスぺにも興味があるようです。

大嶋先生

サブスぺとして、IVR、熱傷、外傷外科などがあります。銃社会の欧米では外傷を専門とする救急医が必要ですが、救急科では、その地域に求められる医療に精通しておくことも重要です。例えば、群馬と大都市圏では、求められる救急医療が異なります。災害時のDMAT(災害医療派遣チーム)が現地に派遣されていることは知っていますか。

在校生

はい。とても興味があります。
研究分野はどうでしょうか。

大嶋先生

僕自身は、留学中、動物実験で基礎医学を研究しました。現在の研究室は臨床研究がメインですが、今後、マンパワーを揃えて基礎研究に力を入れていきたいと思っています。救急のメインテーマは、敗血症、DICなどに関連した炎症とサイトカインです。


その後、救急医としてのやりがいや充実感を熱く語っていただきました。人命と直結する救急医療ですが、チーム一体となって連携プレーをしている状況が手に取るように伝わってきました。大嶋先生、ありがとうございました。

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