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其の一 地域枠卒業生の臨床研修病院選び

日時: 平成29年10月11日(水)
場所: 群馬大学医学部附属病院内 群馬県地域医療支援センター
参加者: 群馬大学医学部附属病院研修医(2年目) 福島先生
公立藤岡総合病院研修医(2年目) 戸村先生
利根中央病院研修医(2年目) 書上先生
日高病院研修医(2年目) 鈴木先生
群馬大学医学部医学科5年生 青山君、黒岩君、福田君
群馬県地域医療支援センター専任医師 羽鳥、土岐
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センター医師

こんにちは。今回、初めての企画になりますが、群馬県の地域医療について先輩医師から話を聞きたい、という在校生からの熱い声を受けて、地域枠卒業生と在校生が気軽に話し合える場として座談会を始めることにしました。
初めてのこの会では、地域枠卒業生としてどのように臨床研修病院選びをしたかについて、先輩の話を聞いてみたいと思います。

在校生

ポリクリを回ってみて、より診療科に興味が出てきています。将来の臨床研修病院にも興味があります。選択実習先としてもどこがいいかなど。

鈴木先生

日高病院で研修しています。もともと糖尿病に興味があったので、糖尿病と透析を数多く診られる病院先として選びました。地域枠学生という視点からは、群馬県内の病院ならどこでもいいんじゃないかな。将来、大学病院での診療を希望するのであれば、市中病院の研修中にも大学病院をみておくといいと思います。

戸村先生

私自身、生まれも育ちも群馬県で、研修先としては、群馬は選びやすかったです。逆に診療科選びに悩んでいます。研修病院の候補としては、自分が患者としてお世話になったくらいの規模の病院がよいなと。それほど大きくない規模で、上の先生とも仲良くなれます。やはり、将来、大学での診療を希望しているなら、初期研修中にも大学病院をみておきたいと思って、ICU、救急、神経内科、核医学科と3ヶ月間は大学病院での研修を予定しています。

在校生

ポリクリで大学病院のいろいろな診療科を回っていると、市中病院に興味がわきます。

戸村先生

病院の規模にもよると思うけれど、研修では、医師、看護師、放射線技師など、多職種との連携、働き方がよく分かり、大事だと思います。学生中では、実際の診療のことは分かりにくいよね。

書上先生

利根中央病院で研修しています。研修先として、病院の雰囲気や働いているスタッフなど、学生中に実際にみてから決めました。そこの病院で研修医がどのように働いているかを学生実習でみておくことがお勧めです。今の研修先では、診療科の垣根が低く何でも相談しやすいです。研修の環境として、規模がちょうどいいかなあ。今は総合診療に興味があります。訪問診療とか小規模の病院勤務とか。研修先で学ぶのが難しいICUなどは大学病院で研修します。救急では、個人のレベルに応じて上級医がついてくれるので安心です。

福島先生

皆さんが、研修病院選びで気になるところは何?

在校生

研修医にどこまで手技をさせてくれるのかなあとか、特定の診療科のない所は候補として難しいのかなあとか。

福島先生

皆さん、病院見学には行った?

在校生

選択実習とか・・・まだあまり行ったことない・・・。

福島先生

僕の病院見学は、地域医療支援センターが用意したセミナーだけ!それで大学病院の研修を決めました。大学病院では、他大学からの研修医と群大出身と半分半分くらい。今は研修医の数が少なめだけれど。全ての診療科がみられる、というところが魅力で、1ヶ月ごとに違う診療科で研修しています。将来は救急科を志望しています。1ヶ月の研修で何ができるかというところで、各診療科の本を必ず1冊は通読するようにしています。まれな疾患だけではなく、本に載っている症例などにも触れることができて、面白みを感じています。Common diseaseかどうかに関係なく、急性疾患だったり、難治例だったり、糖尿病の管理の仕方だったり。手技もいろいろします。診療科ごとにやり方はさまざまだけれど、採血に関しては特定の診療科以外では全て研修医がします。

戸村先生

市中病院でも採血はいっぱいするよ。

研修医

そうだね。CVや挿管、ルート取り。基本的な手技は自分でできなくちゃ困るしね。救急外来で、複数人、患者さんが来ていると、自分でライン組んで、採血、ルート取りとか普通だよね。・・・


と、それぞれの研修病院での手技や体験について、話が盛り上がりました。

『(センター企画の)セミナーが病院見学の全てでした!』と、福島先生からのセンター医師への激励の言葉を締めに、5年生とは近日中の再開(個人面談を予定しています)、次回座談会での再会を誓いつつ、盛会のうちに第1回座談会を終了しました。

今回、残念ながら予定が合わずに参加できなかった皆さん、先輩医師、在校生と貴重な時間を共有しませんか。一歩踏み出す勇気が大きなチャンスを掴む可能性につながると信じています。第2回座談会、乞うご期待。

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