現在使用しているテンプレートファイル:single.php

医学生へのメッセージ

前橋協立病院

前橋協立病院医学生のための地域医療体験セミナー 数日型
 地域医療体験セミナーにおける前橋協立病院での病院実習に参加して頂きありがとうございました。時間は限られていましたが地域医療を担う病院を肌で感じてもらえたことと思います。
当院は、急性期医療からリハビリテーション、在宅医療まで幅広く総合的に医療・福祉に取り組んでいます。急性期医療は総合診療を中心に救急医療や高齢者医療、産婦人科・小児科を中心とした周産期医療、小児医療などを行っています。リハビリテーションは回復期リハビリテーション病棟を中心に訪問リハビリテーションなどにも取り組んでいます。今後在宅医療はますます需要が高まると考えられ、在宅支援病院となって地域の在宅医療の要望に答えられるよう準備を進めているところです。
当院は、医師臨床研修病院として毎年初期研修医を受け入れております。また家庭医・総合医の育成に取り組んでおり家庭医・総合医養成のための後期研修プログラムが用意されています。
前橋協立病院に興味を持っていただけた方、家庭医・総合医や周産期医療、小児医療、リハビリテーション医療、在宅医療に興味のある方は是非、長期休暇などを利用した病院実習で病院の雰囲気や実際の医療現場を体験してみて下さい。

病院長: 岩森秀樹

 

 私たちの在宅療養支援診療所は、約180件の在宅患者さんを定期的に診療させていただいており、そのうち100名の患者さんは24時間体制でサポートさせていただいております。
 在宅医療は、病院における診療と比べ、実施できる検査が限られます。その一方で、ご自宅における診療のため、患者さんの住環境、ふだんの表情、暮らしぶり、歴史など多くの重要な情報を収集することができます。文字通り、「医療者にとってはアウェイ、患者さんにとってはホーム」というのが在宅医療の特徴です。そのため、訪問診療においては、患者さんやご家族との医療面接の技法や、身体診察の技術が重要となります。また、患者さんの医学的側面だけでなく、心理、社会的側面にも注目するBio-Psycho-Social modelの技法や、ご家族の状況や関係性をふまえた家族志向ケアを実践することが求められます。
 このような医療を体験していただくことで、将来のキャリアを考える上での、多少なりのヒントとなれば存外の喜びです。

前橋協立診療所所長: 高柳亮

 

 医学生にとって大切な事は必ずしも講義だけでは得られない。自分を磨くためにも、またこれからの将来を考える上でも、実習を通じて現場を経験しておくことは必ず大きな財産になる。最前線で診療にあたる医師の様子、初めて出会う患者さんとの関わり、ご家族の心境や願い、疾病から見えてくる生活背景や社会的な要因等、実際に触れなければ気づけない発見や刺激が満ちている。
まずは実際に体験してみる事をお薦めする。学年や習得した医学レベルに関わらず、大切な事は一歩踏み出してみる事だ。様々な現場に行った分だけ医師としての自分の幅を広げる事ができる。現場を体験した時間の分だけ患者さんやその人に関わる医療について深く考える視点を得る事ができる。経験は絶対にあなたを裏切らない。
 私たちの病院・診療所は地域に根差した医療機関だ。地域の方々の「かかりつけの病院」であり、同時に医学生の見学・実習をいつでも受け入れている。皆さんにもぜひ実際に見学・実習に来てもらいたい。大切な事は、まず一歩踏み出してみる事だ。

前橋協立病院内科副科長: 鈴木諭医師

>>前のページへ戻る