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医学生へのメッセージ

NPO法人 お互いさまネットワーク

NPO法人 お互いさまネットワーク医学生のための地域医療体験セミナー in 館林
 「地域医療とのかかわり」をテーマに当事業に訪問していただきました。当日は厳しいスケジュールのためか、来所時間が大幅に遅れ、せっかく来ていただいたのに充分な見学や説明の提供が出来なかったことを謝らなければなりません。
 当法人はグループホームという認知症の人の生活の場所を提供しています。医療職は非常勤の看護師が1人居るだけで他の職員は認知症の人の日常生活を支える介護スタッフです。利用者の平均年齢は84歳と高齢ですので認知症以外の何らかの疾患を持っています。 
 医療機関を利用していない利用者は1人もいないという状況です。そして介護保険の特徴として医師の意見書を作成してもらう事から主治医の先生を決めておかなければなりません。当事業所ではグループホームを利用前に掛っていた医師に主治医になってもらい入所後も継続して利用者を見てもらうように心がけています。医療現場では専門医として診療科に分かれていますが主治医の多くの先生は内科が中心となっています。利用者に何らかの変化が見られた時には、まず主治医と連絡を取り必要に応じて専門医に紹介してもらっています。介護現場ではこのようなホームドクターを必要としている現状を説明させてもらいました。
 また寝たきりなどで通院が困難になった時には往診を依頼させてもらっています。往診は歯科を除き多くの専門医は行っていない事とから、内科の先生を中心に協力してもらっています。今後高齢化が進み通院することが出来ないほどの重度化した高齢者が在宅で生活しているケースが多くなることが予想されます。主治医と専門医や総合病院の高度医療機関との連携が強く望まれます。また高齢な利用者は複数の疾患を持っている方が多くなにかあったら、何時もの掛りつけの先生に総合的に見てもらう事が望ましく思えます。
 介護現場からの地域医療について充分に伝えられたか不安が残りましたが、訪ねて来られた医学生の皆さんの今後のご活躍を期待しています。

理事長: 恩田初男

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