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其の八 10.8 グループ面談報告

日時: 令和2年10月8日(木)12:20~12:40
実施方法: Zoom
参加者: 4年生5名
ゲスト: 初期臨床研修医2年次1名、内科専攻医1名
群馬県地域医療支援センター専任医師

在学生

初期臨床研修先として考えると大学病院はブラックと聞きましたが、率直なところを教えてください。

ゲスト1

(笑)安い給料で長時間働かされるイメージということですか?給料から言うと、確実に市中の病院よりも安いと思います。それは隠していることでもないし、ホームページ等を見て比べれば明らかです。でも生活に困ったりはしていませんよ。 それから、勤務形態について言うと、同学年で他病院へ行った人と話をすると、大学病院の方が市中の病院よりも定時で帰れることが多いという印象です。それは大学病院の方が医師の数も多く研修医なしでも診療はできていて、研修医をすぐにでも育てて即戦力として使う必要がないのだと思います。もちろん手術が長時間に及ぶとか、各科のカンファレンスがあるとか、そういう理由で勤務時間が長くなることもありますので必ず定時で帰れるわけではありません。

在学生

よくわかりました。ブラックというのは言葉がよくなかったと思います。すみません!

専任医師

せっかくなので率直なところを聞いてもらうのはいいと思いますよ。SNSで拡散される噂などに左右されないで、自分の目で見て選んでください。

在学生

私は学力に自信がありません。このことを先輩に相談すると、「働き出すと必要なことは学力だけではないから、臨床に出てから学んでいくことが大事だよ」とよく言われます。慰めてくれているのか、これが本当のことなのか、知りたいです。

ゲスト1

確かに学生時代から優秀で、医師になってもそのスタイルを貫いていて誰からみても優秀だという方もいます。ですが、私の実感としては、学生の頃に例えば国家試験対策として詰め込んだ知識は、使わないとだんだん忘れてしまいます。知識そのものよりも、知識を自分のものにするスキルを学ぶという意味で、学生時代の学習は必要だと思いますね。研修医も働きながらその空き時間に自分で学んで新しい知識を習得していくわけなので、そのやり方は学生時代に身につけておくといいと思います。それから、自分で実感したことですが、臨床で実践していることがすべて基礎的・教科書的な内容に裏付けられているかといえば、裏付けがなくてもできてしまうことはあると思います。本当は深く知っていた方がいいと思うので、臨床に触れてからでも必要な知識を学んでいくように心がけています。働き始めたとたんに、自分はゼロから出発しているということを認識しますから、それで勉強するモチベーションが上がることもあると思いますよ。

在学生

群大病院の研修医の先生方は群大卒業生が多いですか?

ゲスト1

学年によりますね。その年によって多数が群大卒業生の年もあります。群馬県出身で他県の医学部を卒業して研修医として戻ってくるような方も多く、他大学卒業生が半分くらいいる年もあります。

ゲスト2

私は初期研修は市中病院でしたが、そこも群大の卒業生もいるし他大学の卒業生もいる、というところでした。定員が少ないこともあり、年によって割合はまちまちでしたね。とくに卒業した大学で区別したりはありません。情報交換ができるしいろいろな方がいてよかったと思っています。


・・このほかCBT試験対策や、希望診療科決定の時期などについての質問が出て、ゲストの先生が丁寧に答えてくれました。

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