群馬大学医学部附属病院

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グループC 医師養成機関・教育研究病院

指定医療機関特定感染症指定医療機関/第一種感染症指定医療機関/特定機能病院/災害拠点病院/救命救急センター/臨床研修病院/がん診療連携拠点病院等/エイズ治療拠点病院/肝疾患診療連携拠点病院/地域周産期母子医療センター

管理者病院長 齋藤 繁

所在地371-8511 前橋市昭和町3-39-15 

診療科目

内科/循環器内科/呼吸器内科/内分泌糖尿病内科/消化器内科/腎臓内科/リウマチ科/血液内科/脳神経内科/感染症内科/外科/呼吸器外科/消化器外科(食道・胃・大腸・肛門)/消化器外科(肝臓・胆道・膵臓)/乳腺・内分泌外科/小児外科/救急科/心臓血管外科/精神科/小児科/整形外科/皮膚科/泌尿器科/眼科/耳鼻咽喉科/放射線治療科/放射線診断科/臨床検査科/産科/婦人科/麻酔科/脳神経外科/歯科口腔外科/リハビリテーション科/病理診断科/形成外科

病床

一般病床:680床/精神病床:40床/結核病床:9床/感染症病床:2床/合計:731床

1日平均患者数

一般病床:524.2人/精神病床:18.9人/結核病床:3.1人/外来患者数:1724.2人

医師数(人)

  • 総数常勤289
  • 臨床研修指導医226
  • 整形外科専門医21
  • 皮膚科専門医7.3
  • 麻酔科専門医24.9
  • 放射線科専門医28.8
  • 眼科専門医13.3
  • 産婦人科専門医18.1
  • 耳鼻咽喉科専門医12
  • 泌尿器科専門医16.1
  • 形成外科専門医2
  • 病理専門医10.8
  • 総合内科専門医68.3
  • 外科専門医36.6
  • 糖尿病専門医15.7
  • 肝臓専門医9
  • 感染症専門医3
  • 救急科専門医4.8
  • 血液専門医15
  • 循環器専門医19.1
  • 呼吸器専門医12.8
  • 消化器病専門医21.8
  • 腎臓専門医16.9
  • 小児科専門医26.4
  • 内分泌代謝科専門医19
  • 消化器外科専門医16
  • 超音波専門医3.8
  • 細胞診専門医7.8
  • 透析専門医9
  • 脳神経外科専門医14
  • リハビリテーション科専門医5.4
  • 心臓血管外科専門医(胸部外科学会)3
  • 心臓血管外科専門医(血管外科学会)3
  • 心臓血管外科専門医(心臓血管外科学会)3
  • 呼吸器外科専門医(胸部外科学会)5
  • 呼吸器外科専門医(呼吸器外科学会)5
  • 消化器内視鏡専門医15.7
  • 小児外科専門医0.1
  • 神経内科専門医14.1
  • リウマチ専門医10
  • 乳腺専門医5
  • 臨床遺伝専門医4
  • 漢方専門医1
  • 気管支鏡専門医3.2
  • アレルギー専門医8.8
  • 核医学専門医5.6
  • 気管食道科専門医3
  • 大腸肛門病専門医1
  • 婦人科腫瘍専門医3
  • ペインクリニック専門医5
  • 脳血管内治療専門医5
  • がん薬物療法専門医4
  • 周産期(新生児)専門医7.2
  • 生殖医療専門医3
  • 小児神経専門医1
  • 一般病院連携精神医学専門医6
  • 精神科専門医9.7

2024年1月現在

◎責任者からのコメント

病院長

医師免許を取得し、臨床医としての道を歩み始める第一歩が初期研修です。この研修ではプライマリケアを安全・確実に実践するための知識と技術を修得しなければなりません。その中には、各種の医療スタッフと円滑に業務を進めるための能力・資質も含まれます。医師の「個の力」に加えて「医療チーム」「医療機関」としての組織力が社会的要求となりつつあり、将来、医療チーム、医療機関のリーダーとなる医師には、研修医のうちからチーム医療を経験し、理解を深めることが求められます。また、「医療安全」「感染対策」「倫理審査」「臨床研究」など全ての診療に共通する事項も正しく理解する必要があります。そして、医療のほとんどが「保険医療」として行われることから、その仕組みを正しく理解し、各種の法令や規則を遵守して医療を実践する能力も身に付けなくてはなりません。
これら「病院の基礎体力」といえる項目については、特定機能病院の新しい要件として厳しく規定されています。群馬大学医学部附属病院においては、過去の医療事故の教訓をもとに、医療安全対策を筆頭に診療の質の向上に取り組んできました。その成果が評価され、平成31年4月から特定機能病院として復活しました。個々の診療レベルの高さはもちろんのこと、医師としての基本的な素養を身に付けるために十分な体制ができています。
また、地域医療の要として「地域医療研究・教育センター」も構築し、群馬県内外の医療機関との緊密な連携のもと、研修医の皆さんに、複合的で質の高い研修環境と個人の指向性を考慮した柔軟なプログラムを提供しています。

臨床研修センター長

これから初期臨床研修に臨む皆様にとって、研修施設の選定は最重要事項であると思います。初期臨床研修は、医師としての長いキャリアにおける礎となり、その後生涯にわたって研鑽をしていく専門領域に関わらず、医師としての姿勢や活動の確立にも大きな影響を与えることになると思います。
群馬大学医学部附属病院初期臨床研修プログラムは、「Flexibility(しなやかさ)」と「Firmness(確かさ)」をキーワードとして、各診療科や協力施設とも連携を取りながら、初期研修医の皆様が安心して研修生活を送れるようにしっかりとサポートを致します。
臨床研修センターにおいては、研修医室には各研修医に机が与えられ、豊富なシミュレータを備えたスキルラボセンターを活用することも可能であり研修環境は整備されています。アメニティーや福利厚生面での充実化も図られており、研修医の皆さんにとても好評です。また、当院は大学病院として高度かつ先端的な医療を推進すると共に、医療の質と安全の向上、地域の医療ネットワークの充実にも取り組んでいます。全ての診療領域をカバーする診療科が構成され、各科においても経験豊富な指導医が揃っています。このような充実した指導体制の基で研修を行うことが、初期臨床研修医の皆さんには特に重要であると確信しています。
さらに初期臨床研修修了後は、シームレスに当院の後期専門研修(専攻医)プログラムに進み、専門領域の診療手技を磨いてご自身のキャリアパスへ邁進することができるのも、当院での研修の大きな利点であると思います。臨床研修をめぐる大きな変革にも柔軟に対応し、研修医・専攻医の皆様が安心して充実した研修ができるよう、各部署の皆様と協力しサポート体制を構築しています。皆さんと一緒に研鑚していけることを今から心待ちにしています。お気軽に臨床研修センターにお声がけをいただけましたら幸いです。

◎病院PR

当院は北関東の国立大学医学部附属病院として70年以上にわたる実績を有し、優れた医療人の育成、研究、診療を通して医療に貢献しています。医師臨床研修では、県内外の実力ある医療機関の協力の下で病院、施設のネットワークを構築し、医療人としての基本的な素養を身に付けるにふさわしい2年間の臨床研修プログラムを提供しています。後期専門研修では、専門医の取得に必要な幅広い経験を積むことが可能です。専門医取得後は各種のサブスペシャルティ資格を目指すと共に研修期間を通して大学院進学を選択することも可能です。
また、将来の群馬県の医療を担う医療スタッフの育成とキャリア支援を目的として、「地域医療研究・教育センター」が設置されています。管理運営部門、臨床研修部門(臨床研修センター)、スキルラボ部門、男女協働キャリア支援部門、看護職キャリア支援部門、地域医療支援部門(群馬県地域医療支援センター/ぐんま医療人ネットワーク)、看護師の特定行為研修部門(看護師の特定行為研修センター)の7部門が協力・連携し、各分野の医療スタッフの支援を継続的に行っています。
これらの支援体制の一環として、当院スキルラボセンターでは、延べ80種類のシミュレータおよび機器を有し、幅広い分野の技術を学習、習得することができます。指導医の手技見学、臨床症例に基づいたシミュレーション研修、実際の手技実施とステップを踏んだ技術の習得が可能です。また、男女協働キャリア支援部門では、出産・育児・介護等で臨床現場を離れた医師が通常業務に復帰するまでの再教育支援及び継続的な高度医療の知識・技術の習得を可能とするための「医師ワークライフ支援プログラム」を提供しています。男女を問わず全ての医師が利用できるプログラムとして、これまでに100名以上の医師が利用しています。
当センターでは、高度な専門性を有する医療人の養成を支援するため、それぞれのキャリアに合わせた幅広いサポートを実践し、医療人育成教育の充実及び推進を行っています。

◎先輩医師/研修医からのコメント

11期生 T・S

私は母校でもある当院で2年間の研修を行うCコースを選択しました。1年目の研修は必修診療科である内科や救命救急センターでの研修が中心でした。どの診療科の指導医も熱心で教育的であり、カルテの書き方や診察、採血など医師として必要な基本的手技・診察法を1年間かけてじっくりと習得することができました。 2年目の研修では選択した診療科における研修が中心となりましたが、大学病院である当院は、市中病院には無い数多くの診療科があることに加え、基本的に自由に診療科を選択して研修することができます。自分の希望に合わせて多くの診療科で研修を行ったことで、医師としての視野がさらに広がり、自身の成長につながったと思います。 当院は、群馬県内で最も多くの研修医が集まり、また群馬大学だけでなく、他の大学からも研修医が集まっています。日々の研修を共にするだけでなく、研修医旅行やセミナー、症例発表会などを通じて、今でもかけがえのない同期の仲間を得ることができました。 私は現在、泌尿器科医として当院で後期研修を行っていますが、このように充実した2年間の初期研修の経験が日常診療に大きく役立っています。学生のみなさんにも研修環境の整った当院での研修をぜひお勧めします。

15期生 H・I

私は群馬県の地域枠学生で、学生のころからいくつかの県内研修病院を見学してきました。その中で私が感じたことは、「群大でできないことはない」ということです。もちろん、病院それぞれに強みがあり、より踏み込んだ研修もあります。しかし、一つの病院ですべて持っているのは大学病院だけではないでしょうか。群大研修のプログラムは極めて弾力性の高いものです。真っ白といっても過言ではないのではないでしょうか。それを自分の色に染め上げることができる、これが群大病院の魅力だと私は思います。私は学生時代、専門科が全く決まらず、研修しながら夢を形にしていきたいと考えていました。その時、この「何も捨てない」研修スタイルは私にぴったりだと思ったのです。ゆったりしたい人はそのように、逆にハイパーで行きたい人は追加のプログラムも含めてめいっぱい。同期を見渡しても、一つとして同じプログラムになっている人はいません。一人ひとり夢が異なるように、一人ひとりのプログラムが違うのです。群大病院はまたその夢を支える資源の宝庫です。どの科も豊富な指導医を持ち、また皆さん非常に教育に熱心です。また、事務や図書館といった学びのサポートも充実しています。もし、自分の夢をとことんまで追ってみたいと思うとき、群大病院はきっとあなたの力になれる病院だと、自信をもってお勧めします。

12期生 T・N

私は群馬大学で2年間研修を行い、うち3ヵ月間を他院のERで研修するDコースを選択させていただきました。群馬大学の研修プログラムは自由度が高く、自身の希望に添って研修科を選択できます。私の様に3ヶ月間他院で研修を行うことや、1年間大学で研修し、もう1年を協力病院で研修するたすきがけという制度も非常に有用であると思います。私の同期も多くが他院で数ヶ月〜1年間研修を行っています。 群馬大学には臨床業務のみではなく、研究や教育にも熱心な先生方がたくさんいらっしゃいます。カンファレンスで一つ一つの症例を熟考し、それを臨床に生かすことはもちろんのこと、経験した症例を学会などで発表するチャンスもたくさんあります。 研修をどこで行うか迷われている方も多いと思います。群馬大学ではどこの科の先生方も熱心に指導してくださり、自分のやる気しだいでいくらでも力をつけていける環境があります。ぜひ群馬大学で研修を行い、チャンスを生かして下さい。

12期生 S・H

私の初期研修の目標は全ての科を回ることにありました。外科・内科各科の雰囲気の違いや地域・病院の特性に応じた症例や機能も異なるので、必修の科も含めできるだけ多くの科で研修させて頂きました。 他大出身の私はまず群馬大学病院について知りたいと思いました。科が違えども、各科とも交流を大事にされ、すぐに打ち解けられる雰囲気は共通しています。各科を通して学ぶことは数多くあり、次の科へ移る時も先生方や看護師さんへ自己紹介する機会を設けてくださるなど、受け入れ環境が整っていると感じました。 当病院にて研修を行って、やはり日々が学びであることを実感しました。上級医の先生からはカンファレンスを通じて、多くの治療の知識や処置について実践的アプローチを共有する場で毎日鍛えられています。先輩の先生には個別に質問や悩みを相談し、私自身は後輩へ担当患者さんの疾患について教えています。この、上から下へという和気藹々とした「屋根瓦式教育」が、この病院の一番の魅力だと思います。まだ研修の途中ですが、充実した日々を過ごせています。

◎Q&A

Q:群大の研修の魅力は?

A:自己研鑽の機会が豊富なところです。大学病院は忙しいイメージがあるかもしれませんが、群大の臨床研修では比較的余裕があり、空いた時間に論文検索などの自己学習が可能です。研修中に他科の勉強会やセミナー、学会などに参加することもできます。学習を支援する体制(様々な検索ツール、24時間の図書館利用、個人用PCの無料貸与、書籍購入や学会参加経費の支給、等)も充実しています。また、日頃から学生の指導経験などがある先生が多く「教えてあげるのが、当たり前」な環境です。困ったことがあれば、いつでも必ず指導医・上級医に聞くことができるのも、大学病院ならではです。

Q:人間関係が心配です。

A:大学病院は、研修医や指導医の数、スタッフの数が豊富で、診療科もたくさんあります。万一、誰か(どこか)でうまくいかないことがあったとしても、他の人と一緒に、あるいは別の環境で、心機一転、頑張ることができます。そんなところは、むしろ気が楽かもしれませんね。

Q:他大学出身で不安はありましたか?

A:群大病院では診療科へ研修する前に、1週間のオリエンテーション期間があり、そこですっかり馴染んでしまいます! 2年目研修医との交流もあり、研修医同士がみな助け合ってとても良い雰囲気です。また、病院見学では実際に研修中の他大学出身の研修医の話を聞くことができます。ぜひ見学に来てください。

Q:Common diseaseや手技などの経験が市中病院より少ないのでは?

A:当院は前橋市の2次輪番診療にも参加しており、3次救急以外の患者さんを診る機会もたくさんあります。さらに、2020年度から必修になった外来研修では、総合診療部または地域の協力病院・施設で、慢性期の患者さんの管理についてもしっかり学ぶことが可能です。病棟研修でも、やる気がある先生、希望する先生には、プラスαとして様々な検査や手技の研修に参加してもらっています。

Q:研修医の設備・環境について教えてください。

A:研修医控室を2か所準備しており、個人専用デスク・個人用パソコンも無料で貸し出しています。また、シャワールーム3部屋、当直室は7部屋あります。各種EBM検索ツール、診療・研修支援ソフトが24時間利用可能です(院外からもアクセスできます)。

Q:COVID-19の研修への影響は?

A:群大病院は、一類感染症(エボラ出血熱や天然痘など)にも対応できる病床を有する県内唯一の第1種感染症指定医療機関です。日頃から感染制御部の先生方を中心に、院内感染対策に積極的に取り組んでいて、皆さんに安心して研修に参加していただける環境が整っています。群大病院だからこそ、また今だからこそできる貴重な経験を通して、感染対策や最新の疾病についての知見を、たくさん学んでいただきたいと思います。

◎研修医の受け入れの有無:有

◎受け入れている研修医の数

2023年度 1年次13名/2年次16名
2022年度 1年次16名/2年次17名

◎研修医のための宿舎及び研修医室の有無:研修医の宿舎:有(3戸)/研修医室:有(2室)

◎図書、雑誌、インターネット等が利用できる環境及び医学教育用機材の整備状況

図書室の有無と利用可能時間 有9:00-21:00
文献データベース等の利用環境 Medline等の文献データベース:有(PubMed、医中誌Web、JCR等)/教育用コンテンツ:有(Up to Date、DynaMed等)/医学教育用シミュレータの有無:有

◎病院食堂の有無:有


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