群馬大学医学部附属病院 総合診療専門医キャリアパス Director ; 小和瀬桂子

総合診療専門医研修の目標は、特定の臓器や疾患に偏らずに患者さんのニーズに応じて総合的に診療できる能力を修得することです。本プログラムにて研修することにより、1.包括的統合アプローチ、2.一般的な健康問題に対する診療能力、3.患者中心の医療・ケア、4.連携重視のマネジメント、5.地域包括ケアを含む地域志向アプローチ、6.公益に資する職業規範、7.多様な診療の場に対応する能力という総合診療専門医に欠かせない7つの資質・能力を効果的に修得することを目標としています。卒後6年目以降は、病院総合診療医や家庭医療専門医の実践を行い、大学院(社会人を含む)への進学による学位取得も可能です。最終的には、総合診療という専門性を持ち、地域に貢献することのできる医師の養成を目指します。
・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】

総合診療専門医として、地域の医療・介護・福祉・保健活動を支えることができる。

看護師、薬剤師、理学療法士、MSWなどのメディカルスタッフとチームを構成し、全人的医療を提供できる。

臓器別専門医と十分な議論を行い、個々の患者にとって望ましい医療を提供できる。

積極的に国内外の学会等に参加し、最新の知見や技術を学び、医療の現場に活かすことができる。

《基本領域専門医》

  • 総合診療専門医

《サブスペシャルティ領域専門医》

  • 家庭医療専門医 
  • 病院総合診療専門医 
  • 漢方専門医

専門研修期間

中毛地域
A 前橋協立病院
B 群馬中央病院
C 群馬大学医学部附属病院
西毛地域
A 高崎中央病院 博仁会第一病院
B 高崎総合医療センター 日高病院
北毛地域
A 北毛病院 西吾妻福祉病院 原町赤十字病院 沼田病院
B 利根中央病院
特定病院以外
群馬県・前橋協立診療所 通町診療所
埼玉県・プラーナクリニック

地域医療実践期間

中毛地域
A 前橋協立病院 老年病研究所附属病院
B 群馬中央病院
C 群馬大学医学部附属病院
西毛地域
A 博仁会第一病院
B 高崎総合医療センター 日高病院
北毛地域
A 北毛病院 西吾妻福祉病院 原町赤十字病院 沼田病院
B 利根中央病院
東毛地域
B 桐生厚生総合病院 公立館林厚生病院
特定病院以外
群馬県・前橋協立診療所 通町診療所
病院総合診療リーダーコース
佐藤正通
この10年に起きた医学、医療の変遷に目を向ければ、それは激変という言葉に値するものであったように思えます。生物科学、医学の進歩に基礎を置く医学知識の累積、創薬、医療技術の発展等、さらに加速度を増しながら現在でも進行しており、既存形態に依存する医療、福祉を包括する社会保障体制を以てしてはもはや対応困難な時代へと進みつつあります。またこれら国情に対応するべくもたらされた認識の変革は医療現場にも大きく影響を与えており、世界至上未曾有の高齢化といった日本固有の事情がさらに切迫感を以て変革を必須なものとしております。この時節にあってその必要性の再認識と、国家的新規事業としての取り組みとして総合診療医の育成が挙げられます。10年余を超える国民的議論により、その社会上の理念、診療形態や求められる医師の技能は2015年の専門医改定を以て一定の結実をみることとなります。今、この国にそして群馬県に求められる医師像の追求により誕生する医師達。それが総合診療医であり、この地域に根差した医師として、そして医学者としての社会活動、自己表現が医療を必要とする人々の生活の安定と安心を形成する糧となることを強く望んでおります。
総合診療教育者・研究者コース
大高行博
総合診療医にとって、病態生理を理解した上での臨床推論や処置技術の習得は大変重要ですが、それらの基礎となるのは生命医科学における膨大な基礎研究成果です。多様に分布する患者状態に正確にアプローチするため臨床医自身もその一端を担い、よりマクロな視点から疾病形成の原因究明や診断・治療方法の開発など、個々の研究成果を組み合わせ臨床へ向け展開していく能力が求められます。総合診療分野での幅の広い研修経験を活かし、臓器・疾病非特異的なユニークな研究に取り組んでいます。
地域医療・漢方専門医コース
佐藤浩子
私の初めての漢方著効例を紹介させてください。症例は関節痛を訴えた20代女性、西洋医学的にも確定診断に至らず、対症療法としてのNSAIDSも副作用で使えない、医師も患者も困ってしまった症例でした。当帰芍薬散という漢方薬を処方後、関節痛の他、併せ持ったその他の症状(腹痛・下痢、冷え、月経困難症)がすべて改善し大変喜ばれたのです。漢方の真の実力はプライマリケアの一般診療の中でこそ発揮できると思っています。西洋医学を勉強しながら、+αとしての漢方を一緒に勉強していきませんか?

ページTOPへ