キャリアパスについて

キャリアパスの概要

群馬県地域医療支援センターでは、地域医療枠卒業生をはじめとした若手医師が、県内において診療能力を幅広く身につけ地域医療への貢献も実践できるよう、将来を見据え経験を積みながら診療能力を高めていくためのキャリア形成プログラム、「ぐんま地域医療リーダー養成キャリアパス(以下、キャリアパス)」を策定します。 キャリアパスでは、県内の基幹病院が作成した基本領域の専門研修プログラムを中心に当該専門医の取得を目指すとともに、若手医師が地域に密着した診療を行いつつ、専門医としてさらなるキャリア形成のために経験を積むことができる、魅力あるキャリアプランを提案します。キャリアパスの活用により、若手医師のキャリア形成支援および地域医療を担う医師の県内定着、さらには医師の地域偏在解消に寄与できるものと考えております。

キャリアパスの目標

SRC 医師免許取得後の10年間に様々な臨床現場で幅広い経験を積み、臨床医に必要な3つのC(CCC)を身につけ、地域の住民に最善の医療を提供することを目指して活躍できる地域医療のリーダーとしての資質を養う。

SRC

具体的な取組み

  1. 卒後10年以内に基本領域の専門医*1資格を取得することができるものとする。
  2. 県内の二次保健医療圏を4ブロック*2に分け、そのうち3ブロック以上を経験することにより、医師不足地域も経験しバランスよく地域医療に従事できるものとする(地域間ローテーション)。経験とは1年以上の勤務とする。
  3. 勤務対象となる特定病院を3グループ*3に分け、それぞれ1施設以上の病院で勤務することにより、特色の異なる地域医療を経験できるものとする(病院間ローテーション)。経験とは1年以上の勤務とする。
  4. 地域医療枠医師が従事必要期間(多くは10年間)に勤務する県内の病院(特定病院)については、サイト別ページ「特定病院リスト」を参照ください。

*1: 基本領域の専門医とは、以下の19の基本領域の専門医である。内科、皮膚科、外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、麻酔科、小児科、精神科、整形外科、眼科、泌尿器科、放射線科、救急科、リハビリテーション科、形成外科、病理、臨床検査、総合診療科。
*2: 二次保健医療圏の4ブロックとは、北毛ブロック、西毛ブロック、東毛ブロック、中毛ブロックをさす。
*3: 特定病院の3グループとは以下のとおりである。

Aグループ: 公的病院・協力型臨床研修病院・へき地診療所・二次救急輪番病院・専門研修施設
Bグループ: 基幹型臨床研修病院
Cグループ: 医師養成機関・教育研究病院
A、Bの両グループともに該当する場合は、Bグループとして記載。

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地域間ローテーション

県内を4ブロックに分け、そのうち3ブロック以上を経験することにより、バランスよく地域医療に従事する。

病院間ローテーション

A・B・Cの各グループから少なくとも1施設は経験できるように配慮する。

フォローアップシステム

  1. 地域医療枠卒業生や若手医師等が、地域医療への興味や関心を高め、将来の展望を持って地域に定着できるよう、群馬県地域医療支援センターの専任医師が県内各地やへき地の医師不足や地域偏在に関する情報に基づき、各臨床研修病院指導医と協調し指導、助言を行う。
  2. 群馬県保健医療対策協議会および地域医療支援センター運営委員会において、地域医療枠卒業生および若手医師等のキャリアパス利用医師の従事状況を確認する。

群馬大学医学部地域医療枠学生について

群馬県では、将来県内の地域医療に貢献したいという強い意志を持ち、群馬大学医学部に地域医療枠として進学する学生に対し、群馬県緊急医師確保修学資金貸与制度により修学資金を貸与しています。
卒業後、県内の「特定病院」(公立・公的病院や臨床研修病院などの県内の病院)において、一定期間、卒後臨床研修及び診療業務に従事します。
群馬県地域医療支援センターでは、ぐんま地域医療リーダー養成キャリアパスを活用し、規模や特色の異なる病院、また医師不足地域などにバランス良く従事することで、専門性の向上と地域医療への貢献を両立できるよう、キャリア形成を支援します。


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