公立藤岡総合病院
今年度職場体験セミナーには、8名の医師を目指す高校生の皆さんに参加していただきました。
病院概要の説明に続き、院内視察、実技研修などを体験していただき、その後研修医の先生方と懇談をしていただきました。懇談の中で、先輩たちはどのように高校生活をおくってきたか、実際医師になってどのように感じているか等、生の声を聴いていただきました。短い時間でしたが、医師に対するイメージや目指す医師像、また日常生活や勉強の仕方など、少し具体的に把握でき大変参考になったと高校生の皆さんから感想をいただきました。
残念ながら今回視察していただいた病院は廃止になりますが、公立藤岡総合病院は平成29年11月1日に新病院としてオープンします。病院と附属外来センターが統合されたことで、目標として取り組んできた医療機能の強化と最高品質の医療サービスを提供する体制を整備することができました。
患者さんの利便性向上はもとより、医師においても入院・外来が統合されたことで負担が軽減され、同時に診療の質の向上も図れると思います。
また医師臨床研修で外来研修の不足および指導医の不足が指摘されておりましたが、統合によって救急を含む外来研修が可能となり、研修指導医体制も強化されます。急性期から回復期まで幅広い研修が可能になり、シミュレーター室も新たに整備し、技術の習得や知識の確認に役立つようにいつでも使えるように準備しております。
更に、医師交流の場でもある医局に、部長を含めた各診療科医師、研修医、学生までワンフロアーに机を並べ、いつでも相談ができるなど、医師間のコミュニケーションをとりやすくしました。他科との症例検討の機会も多くなり、また研修医や学生も自由に参加でき、医局が研修室になっています。また、電子カルテ端末の近くに、食事用のテーブル席やテレビ台を囲んだソファー席を設け、気兼ねなく集まりやすい環境も用意しました。医局の隣には新たにスタッフラウンジを配置し、食事や会合など他職種との交流の機会を増やす工夫もしております。
当院は日本医療機能評価機構、卒後臨床研修評価機構など第3者評価によって施設改善、プロセスの改善を図かり、医療の質の向上および人材育成に力を入れております。
医師を目指す高校生の皆さんは今日の体験をもとに、医師になる喜び、地域社会に貢献する喜びを感じていただけたと思います。皆さんが強い信念で努力すれば、皆さんの思いは必ず実現できると思います。今後の健闘を祈り、皆さんとまた会える時を楽しみにしております。
平成29年10月27日
