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医師を目指す方へのメッセージ

群馬リハビリテーション病院

群馬リハビリテーション病院

 当院は昭和37年、温泉と医療を結びつけた施設を作ろうと群馬県医師会により「沢渡温泉病院」として開設されました。そこから発展し、現在は入院患者さんのほぼ100%がリハビリテーション目的に入院してくるハビリ専門病院です。
 H25年4月には県医師会と共に公益法人化され、病院名も「群馬リハビリテーション病院」に変更されました。病床総数は196床。そのうち156床が回復期リハビリテーション病棟となっています。残りの40床が療養病棟ですが、回復期の適応にならない疾患の方を主に受け入れています。
 回復期リハビリテーション病棟は、病気やケガ等で入院し急性期治療を終了した患者さんに対し集中的にリハビリテーションを実施し、早期在宅復帰・早期社会復帰を目指すことを目的とした病棟です。『毎日・多くの時間』リハビリテーションを実施すれば早く改善するというEBMに基づき、約135名のリハスタッフが365日リハビリ提供しています。
 また、生活に根ざしたリハビリを提供すべく、病棟では看護師が生活リハビリを一緒に行っています。その他、通常訓練以外に医療体育も行っています。温泉プールでの水治療訓練や併設の体育館での集団体操、バドミントン、卓球、車椅子バスケなどのスポーツも実施しています。これまで個々に患者さんに対応していた担当医師、各療法士、看護師、社会福祉士、薬剤師、栄養士等のスタッフ全員が情報共有し、チームでアプローチしていく事により、より効率の良い社会復帰が可能となってきています。
 近年ではロボットスーツHALやリズム歩行アシスト、運転シミュレーター:ホンダセーフティーナビ、IVES(随意運動介助型電気刺激装置)等のリハビリ機器の導入も盛んに行い、これまで以上の早期社会復帰に力を入れています。
 入院患者さんに対するリハビリ提供はもちろんですが、地域での活動も活発に行っています。行政主催の機能訓練事業には平成7年から当院の療法士が協力を行っていますし、平成18年には群馬県から「吾妻地域リハビリテーション広域支援センター」を委託され、以後現在まで毎年の様に地域住民に向けた介護予防やリハビリの研修会、介護予防サポーター養成研修の開催、他病院や福祉施設の職員に向けた各種勉強会などを企画・運営しています。また、今後導入される「地域包括ケアシステム」を見越して、吾妻郡内に勤務するリハビリスタッフの交流も始まっています。定期的な勉強会などでお互いの技術や知識を高める取り組みを行っており、微力ではありますが当院や広域支援センターもバックアップしております。
 今後益々厳しくなるであろう医療制度の中で病院でのリハビリを終了し、地域に帰る住民の皆さんが住み慣れた場所でいつまでも元気に生活できるよう、これからも様々な取り組みを行っていこうと考えておりますので、地域医療に関わる皆様も興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしています。

院長: 眞塩 清

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