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医師を目指す方へのメッセージ

利根中央病院

利根中央病院

 利根中央病院は、利根沼田地区の地域医療を守ることと医師など多職種の医療人の研修に力を注いでいる病院です。地域医療に関しては、生協病院として組合員さんとの交流を大切にしています。「おらが病院」の合言葉で病院の構想からアメニティ、接遇や運営まで多岐にわたってご意見を頂き、反映しています。今年の病院のスローガンは『かかりやすい外来』『断らない入院』『選ばれる病院』ですが、組合員さんと職員の想いが込められています。研修に関しては基幹型臨床研修病院であり、県の災害拠点病院でもあります。家庭医療の後期研修プログラムを有していて、当生協の傘下に医科・歯科診療所、訪問看護ステーション、老人保健施設、高齢者住宅があります。年に一回行われる大規模災害訓練など建物内の研修と往診や健康班会など、外部に出て地元の皆さんと交流するという両者の経験ができます。みなさんが当病院の研修で医療への理解を深められますよう期待します。

院長: 大塚 隆幸

 とね診療所は群馬県沼田市にあり、在宅医療に力を入れています。利根沼田地区は、住民と開業医の高齢化が進み、面積も広大な為、在宅医療を希望しても受けられない患者が多くいます。在宅死の割合が、全国で下から3番目と言う不名誉な記録も持っています。
 私は米国で家庭医療の研修を行い、日本で家庭医として働いています。在宅医療に興味を持ち、積極的に地域に出て行って活動しています。
 皆さんは、“地域包括ケア”という言葉を知っていますか?国は、病院医療から在宅医療へと方針を転換しました。患者さんのお宅へ伺い、玄関を入ると、そこは異文化の世界です。本当にいろいろな家族がいます。興味は尽きません。日本の家庭医は、在宅医療を中心にすべきだと思っています。
 家庭医療、医療人類学に興味を持っている皆さん。是非、在宅医療の現場を見学に来て下さい。あなたの知らない世界が待っています。そして、一緒に在宅医療をしましょう。

とね診療所 副所長: 小林 正人

 人口10万人、東京23区と同等の面積を持つ医療圏の唯一の総合病院として、現在そして未来に向け担うべき医療とは何でしょうか―。都市部における医療の集約化、重点化などの再編が進む中、当院の専門的な医療体制は万全でないのが現状です。だからといって地域の医療水準を下げるわけにはいきません。だからこそ医療過疎地域を支える総合診療の役割は大きいものがあります。非常勤医師と連携した専門内科系外来や病棟診療、夜間帯の小児科医師不在時の小児診療、救命救急センターがない医療圏の2・5次救急診療、開業医も高齢化した地域での在宅医療。真の総合診療とはなんでしょうか。
 当院では、外来・入院・救急・地域活動・保健予防活動など多分野で総合診療の可能性を追求し活動しています。この地域に必要なマネジメントは何か、何をすべきなのかを考えることができる場所。それが当院の医療圏にはあります。地域に合わせた総合診療の在り方を一緒に考えてみませんか。

総合診療科 医長: 鈴木 諭

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